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中国のどうでもいい話

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中国、貧富の格差深刻 北京、暴動はらむ「危険ライン」

http://www.sankei.co.jp/news/morning/11int001.htm
社会不安が増幅…対策急務

 【北京=福島香織】中国政府が都市住民の格差問題に警鐘を鳴らし始めた。これまで都市と農村の格差については問題視されてきたが、最近の調査では都市住民の収入格差もジニ係数(格差の指標)で「警戒ライン」上の0・4前後に達し、五輪を控えた北京では、暴動リスクをはらむ「危険ライン」である0・5前後に達しているという。急激な経済成長の一方で、ジニ係数も急速に上昇しており、早急に対策を講じなければ、社会不安がさらに拡大するとの指摘が専門家からもあがっている。

 富裕層と貧困層の格差は北京の街をざっと見渡しただけでも明らかだ。北京シャングリラホテルがこのほど、バレンタインデーに向けて売り出した宿泊パッケージは、一泊九万九千九百九十九元(約百五十万円)。永久の久と九の字をかけた“縁起商品”で、九十九本のバラと、ダイヤの指輪、スパ付きのプレジデントルームでの特製ディナーなどがセットになっている。まだ予約は入っていないというが、若者からの問い合わせは多いという。

 ブランドものに身を固め、街を闊歩(かっぽ)するカップルたち。しかし同じ街には、数百元の月給で奉仕する家政婦や、賃金を踏み倒されて故郷に帰れない出稼ぎ労働者、高級マンション建設のために住み慣れた家を追い出されたホームレスがあふれている。

 北京市で昨年暮れに開かれた「人口発展と社会調和」フォーラムでは、こうした貧富の格差の現状が危機感を持って訴えられた。中国社会科学院の専門家によると、北京の所得格差はジニ係数ですでに0・5前後。これは上位25%の金持ちが地域の総所得の75%を占める状況だ。同じ職場の管理職と一般職員の収入格差が平均約十三倍に達していることや、保険セールスマンの最高年収が二十四万元なのに対し、富裕層が雇う家政婦の年収はわずか六千五百元であることなど具体的な例が示され、格差拡大の警鐘が鳴らされた。

 また同院が最近発表した調査では、中国全国の都市住民の所得格差も0・4前後の「警戒ライン」上にあるという。

 この調査結果について、李迎生・人民大学社会学部教授は中国紙上で「低所得層に“剥奪(はくだつ)感”が生まれ、心理バランスが崩れ、社会報復行動にでる恐れがある」と述べ、暴動などによる治安悪化への懸念を表明している。

 中国ではこれまで農村と都市の収入格差が大きな社会問題とされ、〇四年のジニ係数は0・45-0・53(国連人類発展報告)にまで拡大。農民暴動件数が公式発表でも七万四千件を超えるなどの社会不安状況が目に見えはじめていた。このため、胡錦濤政権は農村の余剰労働力を都市に移動させることで農民の収入向上を狙ったが、都市の雇用創出や社会保障整備が間に合わず、都市内に大きな格差と暴動リスクまで流入させてしまった格好だ。

 昨年四月に北京で発生した暴力を伴う反日デモも、こういった格差による暴動リスクの表れだとする見方もあり、五輪を控え国際イメージと治安を守らねばならない北京にとって「格差是正」は切迫した問題になっている。

                  ◇

【用語解説】ジニ係数

 所得分配の不平等状況を示す係数。0から1の間を推移する統計指標で0に近いほど平等となる。一般に0.3-0.4は格差もあるが競争も促進され好ましい面もあるとされる。「警戒ライン」の0.4を超えると社会不安を引き起こす可能性があり、「危険ライン」の0.5を超えると慢性的に暴動の危険をはらむ。2005年に経済協力開発機構(OECD)が公表した日本のジニ係数は0.31、米国は0.36。


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